【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第12回ブリュートナー・アップライトピアノ

最終更新: 2020年10月13日

データ

モデル名:ブリュートナー モデル名 model.1(142㎝)

製造年:1904年製

製造国:ドイツ ライプツィヒ製

張弦方法:総一本張り

フロント側:低音部 ベアリング、中音部 弦枕、高音部 プレッシャーバー

ピン仕様:オープンフレーム(金属プレートカバー有)

アクション仕様:イギリス式アクション

ペダル:3本

鍵盤:88鍵(白鍵:象牙 黒鍵:黒檀)

外装:黒艶(オリジナル外装)

動画URL:https://youtu.be/sfKdikz2OMM ※7月22日公開


今回は1904年製ブリュートナー1型でカタログで最もハイグレードなアップライトピアノになります。

今回の楽器は以前から収録を切願していたブリュートナーのアップライトピアノでようやく収録してきました。初めて会った時にとてつもない衝撃と共に一瞬で心奪われた楽器でそれ以来足繁く通いこのピアノを弾きこなせるように時間をかけてこの楽器の長所と癖を把握するよう努めてきました。今回調律と調整も施され満を持してお披露目となりました。

第一次大戦前のドイツピアノが黄金期を迎えていた時代の楽器です。

ドイツピアノ黄金期の個体だけあり文句のつけようがない程の完成度。全音域でブリュートナーらしい太く豊かな鳴り。特に低音域は大抵のグランドピアノが尻尾を撒いて逃げ出すほどの鳴りです。それに対して高音部は総一本張り特有の混じりけの無い純粋な響き。非常に懐の深い響きと味わい深い音質であらゆる国や時代の作品にマッチする優等生的な楽器でした。

アクションは旧式のものが搭載されており癖のない弾き心地だが前日に降った大雨のせいで若干重くなってしまっていた。鳴りの良い個体なのでタッチの重さはあまり気にならず慣れてしまえば音色のコントロール性も素晴らしい。

ただ唯一の欠点は左ペダルが過去の運搬事故で壊されてしまい欠損してしまっている点、そのうち直してくれるようなので直ったらまた弾きに行こうと思います。

総評としてドイツピアノ最高峰らしい音色を備えた素晴らしい楽器であった。


ブリュートナー

ドイツピアノらしい堂々とした佇まい。外装はオリジナルを残しているが化粧板にかなりダメージがある。そして左ペダルが欠損してしまっている。


ブリュートナー

この時代のロゴマークは飾り文字で書かれており非常にゴージャスな雰囲気。


ブリュートナー

ブリュートナー特有のオープンフレームとそれを覆う金属プレート。各音域で圧力点の仕様が変わっているのがブリュートナー特有で面白い。


ブリュートナー

旧式アクション。ウィペンと鍵盤の間が木の部品で接続されている。調整が難しく廃れてしまった。しかしちゃんと調整されているとアクションが一体式なので微妙なタッチの差異を正確に拾ってくれる。

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