【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第18回エラール

最終更新: 2020年10月13日

データ

モデル名:エラール モデル名 model.00(160㎝)

製造年:1930年製

製造国:フランス パリ製

張弦方法:総一本張り

フロント側:総アグラフ

ピン仕様:総鉄骨

アクション仕様:エルツ式ダブルスプリングアクション(エラール製)

ペダル:2本

鍵盤:88鍵(白鍵:象牙 黒鍵:黒檀)

外装:ローズウッド 寄木(オリジナル外装)

動画URLhttps://youtu.be/wGHtsmOu2kY

Studio ISHIYAMA: https://www.studio-ishiyama.com/


市川にあるピアノスタジオ・イシヤマさん所蔵のエラールを収録してきました。

なんとここのスタジオ誰でも気軽にエラールが楽しめる非常に貴重な場所です、狭い防音室内に寄木の美しいピアノが一台だけドカッと置かれていてなんだか不思議な光景です。

今回の楽器は戦間期でエラール晩年期の交差弦の小型モデルになります。エラールは頑なに第一次大戦頃まで旧世代式な平行弦のピアノを作り続けていました、なので交差弦のモデルは製造台数が少なく珍しいと思われます。

外装は相変わらずの変態的(誉め言葉)な寄木が美しく、造形はシンプルながら魅せてくれます。弾いてみた印象は平行弦のエラールよりも音に複雑さがあります、やはりフランスピアノらしい軽く明るい音色。同じ年代のプレイエルよりも音に色気があり音質もかなり軽く感じます。しかし低音はプレイエルより鳴るし全体的な音量もエラールの方が鳴っておりかなり軽い音ながら華奢な印象は全く受けません。そしてなによりアクションの弾き心地が抜群に素晴らしく細かなパッセージも完璧に拾ってくれフランスピアノ特有の弱音の微妙なニュアンスも的確に表現してくれます。

この楽器はかなり守備範囲が広いです今回の収録で色々な曲を弾いてみましたがバロックからフランス近代まで見事にマッチします、特にドイツ古典派の作品はドイツピアノより面白く弾けました。

総評としては非常に魅力あるフランスの名器といった印象を受けました。プレイエルより曲との相性が少なくガヴォーよりも古風な響きでエラールらしさというものをモダンスタイルの機種でも存分に楽しませていただきました。


外装はいたってシンプル、譜面台の装飾も単純な造形である。フランスピアノはロゴマークがとてもお洒落である、この美的センスは他の国ではあまり見ることが出来ない。


外装の美しすぎる寄木。色々見てきたから言えるが『フランスピアノ』にとってこれはいたって普通の外装なのである。さらに凝った寄木のモデルが存在する。


ピン周りのデザインはいたってオーソドックスなもの。総アグラフなのが旧式設計ピアノならではである、現在は音量の観点からグランドピアノに総アグラフを採用するメーカーは無いと思われる。


いたって普通な交差弦のフレーム。総一本張りでヒッチピンには消音用の大きなフェルトがついている、倍音を無駄に混ぜないような工夫がされている。

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