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【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第19回エアバー・アップライトピアノ

更新日:2020年10月13日

データ

モデル名:エアバー モデル名 不明(133cm)

製造年:1928年製

製造国:オーストリア ウィーン製

張弦方法:通常張弦

フロント側:低音部 ベアリング 中音~高音部 プレッシャーバー

ピン仕様:総鉄骨

アクション仕様:イギリス式アクション

ペダル:2本

鍵盤:88鍵(白鍵:象牙 黒鍵:黒檀)

外装:黒艶消し(オリジナル外装)


今回は友人のピアニストが『面白い楽器を手に入れたから見に来て』というのでお邪魔して収録してきました。楽器はなんと珍しいエアバーでした。このエアバーというメーカー日本では非常にマイナーですが最盛期には音楽の都ウィーンでベーゼンドルファーと人気を二分する程のメーカーでした。やはりエアバーもご多分に漏れずヨーロッパの楽器メーカーと同じく世界恐慌と第二次大戦の煽りを受け衰退してしまいます。それでも数十年前までベーゼンドルファーの工房を間借りして細々と製作していたようです。

そんなエアバーの元気だった頃の一台、弾いてみた第一印象は非常に鳴る楽器でコントロールの難しさを感じました。音はやはりベーゼンドルファーと同系統の木の音で明るくピュアな響きです。ドイツピアノとフランスピアノの中間のような性格でウィーンならではの音作りを感じます。非常に音の特徴を言葉にするのが難しいのですが音が軽いのに密度が詰まっているような音です。

アクションはオーソドックスなものでした、当時もののオリジナルハンマーの個体でしたので非常に軽かったのですが多少ハンマーが固いかなと思いましたが概ね良好な弾き心地でした。

非常に稀少なエアバーを楽しませていただきました。



エアバー

シンプルだがお洒落なメーカーロゴ。外装のデザインは非常に無骨で実際見るとかなり重厚感ある佇まいをしている。


エアバー

非常にシンプルな鉄骨。ベーゼンドルファーと形状がかなり似ている。


エアバー

鉄骨の下側。次低音部の駒が雷みたいに折れ曲がっており独特の形状をしている。


エアバー

地味~なところに貼ってあるエアバーのデカール。最盛期はベーゼンドルファーに匹敵するメーカーだけあり受賞歴も多い。

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