【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第41回シュベヒテン(アップライト)

データ

モデル名:シュベヒテン モデル名 不明

製造年:1923年製

製造国:ドイツ ベルリン製

張弦方法:通常張弦 

フロント側:低音 アグラフ、中音~高音 プレッシャーバー

ピン仕様:総鉄骨

アクション仕様:イギリス式アクション(ランガ―社製)

ペダル:2本

鍵盤:85鍵(白鍵:ベークライト  黒鍵:黒檀 )

外装:黒艶修復外装

動画URL:https://youtu.be/Dco2F8Pwe5w(2021年8月4日公開)



今回は自分が選定したシュベヒテンのアップライトピアノを収録してきました。

今回収録した楽器は廃棄寸前のボロボロのピアノの再生に微力ながら尽力させていただいたので非常に思い入れがありました。

シュベヒテンは戦前の日本ではベヒシュタインやブリュートナー等と同格の一流メーカーとして扱われていました。1902年に創業者のゲオルグ・シュベヒテンが亡くなり、2代目ウィルヘルム・シュベヒテンが継ぎます。しかし第一次大戦以降に生産台数が減り1925年以降財政難に陥ってしまいます。どうにか細々と経営を続けていましたが第二次世界大戦による大打撃と1954年に2代目ウィルヘルムが亡くなると翌年生産が停止されました。今回収録したこのピアノはシュベヒテンがまだ競争力を持っていた最盛期の時代の楽器になります。

外装はオーソドックスな形でワンポイントの透かしが前板に奢られています。仕様としては85鍵の2本ペダルのオーソドックスなシュベヒテンの家庭用モデルになります。

音の第一印象は非常にクリアで癖のない音色。低音側でもその傾向が顕著で太く素晴らしい鳴りなのに嫌な雑味がありません。音の成分的には木目調な音色とクリスタルのようなキラキラした音色が絶妙なバランスで非常に素直な楽器の印象を受けます。

アクションはランガ―社製の一般的なもの。オーバーホール直後なので若干もっさりした感触は残るが今後弾きこんでハンマーを馴染ませて調整を施せばとても良いアクションになるポテンシャルを秘めています。

貴重な楽器を短い時間でしたが存分に楽しませていただきました。


シュベヒテン

非常にシンプルな外装。分かりにくいが前板にアラベスク風な透かしが入っている。


シュベヒテン

オーソドックスな低音アグラフ+中高音プレッシャーバーの設計。総鉄骨フレーム等ベヒシュタインよりスタインウェイの設計に近い。


シュベヒテン

いたってオーソドックスな設計。この楽器特有のものは見られなかった。響板の柾目が写真でも綺麗に入っているのが分かる。


シュベヒテン

当時一般的なランガ―社製のアクション。現代のアクションとほぼ同じ仕様のものが搭載されている。


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