【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第14回ニューヨーク・スタインウェイ

最終更新: 2月9日

データ

モデル名:ニューヨーク・スタインウェイ モデル名 model.A3(194.5㎝)

製造年:1917年製

製造国:アメリカ ニューヨーク製

張弦方法:通常張弦 中音部~高音部 デュープレックススケール

フロント側:低音部 アグラフ、中音部~高音部 カポダストロバー

ピン仕様:総鉄骨

アクション仕様:エルツ式ダブルスプリング(スタインウェイ製)

ペダル:3本

鍵盤:88鍵(白鍵:アクリル 黒鍵:黒檀)

外装:黒艶消し(リニューアル外装)

動画URL:https://youtu.be/deWX2nU_gqs


今回はスタインウェイの傑作、戦前のA3型を紹介します。

このピアノは自分にピアノ選定を依頼されたお客様のピアノです。そのお客様は新品のスタインウェイまで予算を考えていたのでそれなら予算的にかなり有利で音色では圧倒的に優れた往年の楽器を紹介させていただきました。

この価格帯になるとあまりに杜撰に直されている個体が多く、アンティークの良さが無くなってしまっている楽器が大半で音が死んでいる個体が少なくありません。選定時に気を付けたことはオリジナルの良さが感じられこれから50年は問題なく普通に使える個体を探すことでした。

そんななか出会ったのがこのA3型スタインウェイ。A3型はA型185.5cmとB型211cmの中間にあたる194.5cmのモデルです。A3型はA型の改良モデルとして設定されていましたが、その完成度の高さからスタインウェイの主力商品であるB型の販売を脅かしたが為に僅か32年間に4000台程度作られカタログから消されてしまった稀少なモデルでした。

そんな今回のA3型は本場ニューヨークでツボをおさえた修復をされた個体です。外装はニューヨークらしいスクラッチされた艶消し塗装、外装部品もオリジナル、響板は新品にリニューアル済み、アクションも消耗品が交換されています。

音はまさに往年のスタインウェイ!!ホロヴィッツやグールド等が弾いていた楽器の音です、余裕綽々な鳴りとゴージャスな音。そしてオールドスタインウェイの美点は弱音にこそあります優しい音でも豪華な雰囲気が見え隠れするのは流石としか言えません。

アクションもスタインウェイらしい軽く浅く軽快なものどんなに速いパッセージも余裕のコントロール性です。

この年代のスタインウェイこそピアノの王者に相応しいと思わせる一台でした。



ニューヨーク製は譜面台が手前に倒れるようになっている。アクリル鍵盤に張り替えられてしまっているワシントン条約の影響でアメリカからは象牙鍵盤のまま持ち込むことが出来ない。


ニューヨークらしいスクラッチされた艶消し黒。ペダルボックス前面の金属プレートもニューヨーク製の証。


新造された響板と駒、フレームも塗り直され新品同様。現在のスタインウェイとほぼ変わらないほど完成された設計。


スタインウェイの豪華な音を作り出すのに一役買っているデュープレックススケール。セクション毎に一体型になっている。


響板に貼られた当時の授与勲章が沢山デザインされたデカール。新品響板に当時のデカールを貼ってくれる心憎い演出、音には関係ないが大事なことである。


スタインウェイ独自の設計のアクションレール。当時のスタインウェイの設計は他社より50年は進んでいた。

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