データ
モデル名:ペトロフ モデル名 P127NEXT(127㎝)
製造年:2017年製
製造国:チェコ フラデツ・クラーロヴェー製
張弦方法:通常張弦
フロント側:総アグラフ
ピン仕様:総鉄骨
アクション仕様:イギリス式アクション(レンナー製)
ペダル:3本
鍵盤:88鍵(白鍵:アクリル 黒鍵:樹脂)
外装:黒艶(オリジナル外装)
ピアノプレップHP: https://www.pianoprep.jp/
今回は白金台にある日本唯一のペトロフ専門店ピアノプレップさんで収録をさせていただきました。ペトロフを収録する際は絶対ここにある楽器を録らせていただこうと強く思っていました。というのもここの店長で技術者の山内さんが調整したペトロフは信じられないほど良いのです。正直なことを言うとこのお店のペトロフに出会うまでは自分の中でペトロフは安価だが相応な品質の欧州ピアノというイメージでした。弾き心地は野暮ったいし音も冴えない、これといった特徴のない平凡なメーカーでした。
しかし山内さんのきめ細やかな調整によりポテンシャルを100%引き出されたペトロフは良い意味で古臭い、昔ながらの手作りピアノの音を現代に伝える稀有な楽器になります。
今回の楽器はモダンケースなP127NEXT、国内にはこの一台だけの様です。ぱっと見はお洒落な家電製品の様な雰囲気。弾いてみると見た目のクールさとは裏腹に柔かい音が鳴ります、全体的な音の印象は木の温もりを感じます。低音側はとにかく穏やかドイツピアノの様な太さは無いですが鳴りに不満を感じることはありません、逆に高音側は総アグラフのお陰か非常に音の粒立ちが良くまた金属的な音は全く感じません。全音域の繋がりが滑らかで下から上まで音色が変わらずにスムーズで気持ちが良いです。
アクションは信頼性の高いレンナー製アクションを搭載。山内さんの完璧な調整のお陰で弾き心地は軽やかでパーフェクトです。
昔ながらの手作りピアノの音を今に伝えるペトロフピアノ、きめ細やかな調整によりドイツピアノやフランスピアノ等とも違うチェコならではの音を楽しませていただきました。
黒とシルバーで非常に引き締まってスタイリッシュな見た目、椅子も専用設計。
ミュートで高音部は見えないが総アグラフ仕様になっている。総アグラフにより全音域で音の繋がりが良くなっている。
非常に特徴的なフレーム。少しでもフレームを軽くすることで鳴りを良くする工夫がなされている。
レンナー製のアクション。素晴らしく整備された弾き易いアクション。
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