【《ピアノを聴く動画》使用ピアノ紹介】第34回シュタイングレーバー

更新日:8月24日

データ

モデル名:シュタイングレーバー モデル名B192(192cm)

製造年:2019年製

製造国:ドイツ バイロイト製

張弦方法:通常張弦

フロント側:低音~中音 アグラフ、高音部 カポダストロバー

ピン仕様:総鉄骨

アクション仕様:エルツ式ダブルスプリング(レンナー製)

ペダル:3本

鍵盤:88鍵(白鍵: アクリル  黒鍵:ベークライト )

外装:オリジナル黒艶

動画URL:https://youtu.be/-2y-z8r5-6c

取材協力:輸入ピアノ.com様 https://www.imported-piano.com/


今回は新宿御苑前駅近くにある輸入ピアノ.comさんで以前から撮りたかったシュタイングレーバーの新品ピアノを収録してきました。

こちらのピアノは2019年製の新品シュタイングレーバーのB-192というモデルでシュタイングレーバーで2番目に小さい家庭用グランドになります。 初めて会った時から一目惚れならぬ一弾き惚れしてしまった楽器で以前から収録を切に願っていた一台です。普段からアンティークピアノを中心にご紹介してますが本来は新旧問わず素晴らしい楽器を紹介することが『ピアノを聴く動画』のコンセプトでした、そんななかペトロフ以来の新品ピアノの登場です。

今現在自分が本心でオススメできるピアノメーカーは片手で足りるほどしか残っていません。そんななか新品高級ピアノでは並ぶものがない程ぶっちぎりで優れたピアノがこのシュタイングレーバーです。新品はおろか過去のピアノ黄金期の個体たちとも渡り合えるほどの楽器です。

音は全域で密度の高いしっかりとそしてしっとりとした質感を持った真にドイツピアノ的な音色です。パワーも申し分なし、しかしこの楽器の本領は澄み切ったピアニッシモにあります。意外に思うかもしれませんが大きい音を出すのはある程度の品質の楽器であれば難しくありません。良い楽器の最大の特徴は美しくハリのある最弱音が出せるといううことなんです。美しい弱音は優れた設計と優れた響板が完璧に調和した楽器でないと絶対出ません。

そしてシュタイングレーバーのピアノにはその最弱音を出すポテンシャルがあります。新品ピアノでこのピアニッシモに並べるピアノはありません。

アクションはシュタイングレーバー社特注のレンナー製のものが奢られており軽快な弾き心地。なにより楽器の素体が素晴らしいので面白いように出したい音が出てくれます。

真面目にひたむきに良いピアノを作っているメーカーがあることをもっともっと認知されてほしいです。是非気になった方は一度弾いてみてください、きっと価値観変わります。


シュタイングレーバー

ぱっと見オーソドックスな外装だがシュタイングレーバー社はいまだに外装塗料に100年前のピアノと同じ天然素材を使っている。化学塗料の方が安く強度が高く傷つきにくいのだがケースも大事な共鳴体なので柔らかな天然素材を使う徹底ぶり。

シュタイングレーバー

設計自体はいたってオーソドックスなピアノ。鉄骨も作成されてから一年以上シーズニングを行いシーズニング後の検査に合格したものしか使わない。さらにその鉄骨を一台一台職人が最適な音が鳴るように削って調整していく徹底ぶり。

シュタイングレーバー

シュタイングレーバーのロゴマーク。真っ白な美しい響板が目を惹く。この響板も職人が一枚一枚砂を撒き音の波紋を確認しながらカンナで削って作られたもの。シュタイングレーバーは基本的に音作りに欠かせない部品の調整は機械に一切頼らない。本物のクラフトマンシップが息づいている。

シュタイングレーバー

支柱は放射型。見えないところの木もこの仕上げの美しさである。もはやこのメーカーには一部の隙も無い。

シュタイングレーバー

シュタイングレーバーの優れた弾き心地を実現しているハンマーとアクション。

アルミのアクションレールには木が封入されている。ハンマーは通常卵型なのだがシュタイングレーバーは特注の菱形ハンマーを使っている。