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作曲家別おすすめ楽譜紹介 第11回【モーツァルト】

更新日:2022年5月5日

この記事ではよく聞かれる『●●の作曲家はどこの出版社の楽譜を買えばいいですか?』を独断で紹介します。楽譜購入の際の参考にしてください。

第11回は天衣無縫の天才作曲家モーツァルトを紹介!

※販売ページに飛べる各リンクもあるので価格チェックなどにお使いください。(一部在庫の無い楽譜はリンク無し。)


ヘンレ版

モーツァルト

おすすめ度:★★★★☆

価格   :★★★★☆

網羅性  :★★★★☆

解説   :★★★★☆

運指   :★★★☆☆

入手性  :★★★★★


定番のヘンレ版。非常に安定した中身で安心して譜読みを行うことが出来ます。

運指は標準的だが平凡すぎて個人的には無くてもいいレベル、正直なところモーツァルトの譜面に関して言えば価格も中身も各原典版には大きな差が無いように感じます。ソナタ集のオマケで付いている装飾音の演奏方法の解説は分かりやすく便利。ソナタ、変奏曲、小品、連弾作品と入手性も良いがピアノ協奏曲は網羅性が今一つで有名なのしかありません。



ヘンレ版の販売リンク(直接販売ページに飛べますのでご活用ください。) ・ソナタ 第1集 第2集 ・変奏曲集 ・小品集

ベーレンライター版

モーツァルト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★★☆

網羅性  :★★★★★

解説   :★★★★☆

運指   :★☆☆☆☆

入手性  :★★★☆☆


プロ向けのベーレンライター版。解説の充実と作曲家の記譜に近く作品研究する人にとっては最良の譜面だと思われる。

校訂者による補完は破線や括弧で書かれており非常に分かりやすい。楽譜もすっきりしており譜読みに最適。

半面運指が皆無なので学習者には難しいと思われる。

ベーレンライター版は作品の網羅性が最も良く協奏曲も含めモーツァルトの全鍵盤作品が揃う。

一部国内のライセンス版があるのだが現在は入手困難となっているようです。


ベーレンライター版の販売リンク(直接販売ページに飛べますのでご活用ください。) ・ソナタ 第1集 第2集 ・変奏曲集 ・小品集

ウィーン原典版

モーツァルト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★★★★☆

解説   :★★★★★

運指   :★★★☆☆

入手性  :★★★★★


充実の解説と丁寧な助言のウィーン原典版。ヘンレ版と似た校訂方針なので詳細な解説を日本語で読みたい方はこちらを選ぶと良いと思います。

運指についてはヘンレ版と代り映えのしない平凡なもの。

ソロ曲と連弾作品が全て網羅されており協奏曲以外の作品で充実の解説が読むことができる。しかし小品集が無駄に細分化され出版されており全曲揃えると最も高くなる。

入手が容易く中身もしっかりしているので学習者には一番オススメできます。

ヘンレ版の販売リンク(直接販売ページに飛べますのでご活用ください。) ・ソナタ 第1集 第2集 ・変奏曲集 第1集 第2集

・小品集 第1集 第2集 第3集 第4集


番外編:ピアノ・ソナタ第11番 KV331

モーツァルト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★★☆

網羅性  :★★★★★

解説   :★★★★★

運指   :★☆☆☆☆

入手性  :★★★☆☆


2014年にモーツァルトのピアノソナタ イ長調(“トルコ行進曲”付き)の新たな自筆譜が、ハンガリーのブダペストで発見されました。一部の箇所で今までのものと全く異なるものが自筆譜にて提示されており多くの研究者や演奏家を驚かせました。

2015年以降ヘンレ版を皮切りに今回紹介した各出版社からもソナタ11番の最新原典版が出版されました。

しかし全集では旧版が収録されているものが多いので注意が必要です。

各版の販売リンク(直接販売ページに飛べますのでご活用ください。) ヘンレ版 ・ベーレンライター版 ・ウィーン原典版


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