作曲家別おすすめ楽譜紹介 第9回【リスト】

最終更新: 2020年12月14日

この記事ではよく聞かれる『●●の作曲家はどこの出版社の楽譜を買えばいいですか?』を独断で紹介します。楽譜購入の際の参考にしてください。

第9回はみんなの憧れピアノの魔術師リストを紹介!

※楽譜の画像をクリックすると販売ページに飛べるので価格チェックなどにお使いください。(一部在庫の無い楽譜はリンク無し。)



ムジカ・ブダペスト版

リスト

おすすめ度:★★☆☆☆

価格   :★☆☆☆☆

網羅性  :★★★★★

解説   :★★★☆☆

運指   :★★★☆☆

入手性  :★★★☆☆


リストの完全なる全集。現状この出版社でしか手に入らない作品が大量にあるのでマイナー作品を扱う人はこの出版社以外の選択肢がありません。

問題は値段の高さと中身の質の問題です。一冊5,000円越えは当たり前、ものによっては10,000円を超えるものまであります。中身が良ければそれでもいいのですが誤植が多く値段に釣り合わない。20年前ならともかく有名作品に限って言えば他社の素晴らしい楽譜で揃えることができます。主要作品ではもはやブダペスト版を使う意味はないでしょう。



ヘンレ版

リスト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★★☆☆☆

解説   :★★★★☆

運指   :★★★★☆

入手性  :★★★★☆


ここ10年くらいでリストのラインナップがちょっとずつそろい始めたヘンレ版。中身は非常にしっかりとした楽譜でブダペスト版より遥かに優れています。しかしラインナップが増えたといっても大量にあるリストの作品の氷山の一角が出版されたにすぎません。これからの出版計画に期待したいところです。

運指や解説もブダペスト版より内容面で優れています。個人的には今後ラインナップが充実してくれば間違いなくリストの定番楽譜になってくると思います。




全音版(原典版)

リスト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★★☆

網羅性  :★☆☆☆☆

解説   :★★★★★

運指   :★★★★☆

入手性  :★★★★★


最近の注目株、全音版の原典版です。

売れ筋の作品だけ販売されているので網羅性は最悪ですが出版されている楽譜は大変立派なものです。

日本語による解説と演奏の指針はボリューム十分で読みごたえがあります。

製本もさすがの国内産だけありしっかりしています。ヘンレ版なんかは使い込むうちにすぐボロボロになるので地味に本の耐久性は重要です。

値段も安く楽譜の信頼性も高く弾きたい作品が出版されてればリストでは一番良い選択肢かもしれません。



サラベール社(コルトー校訂版)

リスト

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★☆☆☆☆

解説   :★★★★★

運指   :★★★★★

入手性  :★★☆☆☆


ショパンと同様素晴らしい解説と運指です。芸術的な運指に関してはコルトー版より優れた楽譜はありません。そしてリストの様な難しい作品を弾くための細かな練習方法の掲載といたれりつくせりです。ただ楽譜自体は凄く見づらいです。

そして例のごとく網羅性が悪いです本当に一部の作品でしか出版がありません。本場フランスのサラベール社には日本語版では未出版の作品がそれなりの量出版されています。今後それらの作品が日本語訳がされ国内出版社で販売されることを期待せずにはいられない楽譜です。

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