作曲家別おすすめ楽譜紹介 第3回【バッハ】
更新日:2020年12月14日
この記事ではよく聞かれる『●●の作曲家はどこの出版社の楽譜を買えばいいですか?』を独断で紹介します。楽譜購入の際の参考にしてください。
第3回は音楽の父である作曲家J.S.バッハを紹介!
※楽譜の画像をクリックすると販売ページに飛べるので価格チェックなどにお使いください。(一部在庫の無い楽譜はリンク無し。)
ヘンレ版
おすすめ度:★★★★☆
価格 :★★★☆☆
網羅性 :★★★★★
解説 :★★★☆☆
運指 :研究者により質は様々
入手性 :★★★★★
超定番のヘンレ版です。取り合えずこれを買っとけば問題ないと思います。解説は必要最低限で英、独、仏の三か国語のみです。運指は曲集により質がまちまちですが平均律クラヴィーア曲集でのアンドラーシュ・シフが編集したものは実用的で参考になります、ですが他の研究者のものは平均的。ヘンレ版は入手も容易く価格も国内版の原典版楽譜よりちょっと高い程度で収まります。
ベーレンライター版
おすすめ度:★★★☆☆
価格 :★★★☆☆
網羅性 :★★★★★
解説 :★★★★☆
運指 :★☆☆☆☆
入手性 :★★★★☆
作曲者の書いたもの以外何も書かれていない真の原典版。異稿のある作品では異稿も収録されており曲の変遷を見ることが出来ます。運指も一切ないので自分で考える人向け。上級者で譜読み用のベースとしてなら何も書かれていないので非常に使いやすいです。一部の曲は全音楽譜出版社からライセンス販売されており解説を日本語で読むことが出来ます。
ブライトコフ社ブゾーニ校訂版
おすすめ度:★★★☆☆
価格 :★★★☆☆
網羅性 :★★★★☆
解説 :★★★★★
運指 :★★★★☆
入手性 :★★★★☆
19世紀末の偉大なピアニストで作曲家であるブゾーニが校訂したもの。
楽譜の内容は前時代的ないわゆる19世紀的なバッハ観になっているのでスラーや速度記号、強弱等が付け足されておりそれらの情報が邪魔をして使いづらく一冊目としての使用はお勧めしません。しかし楽曲解説が素晴らしく充実しておりこれを読むためだけに買う価値はあります。