作曲家別おすすめ楽譜紹介 第4回【ベートーヴェン】

最終更新: 2020年12月14日

この記事ではよく聞かれる『●●の作曲家はどこの出版社の楽譜を買えばいいですか?』を独断で紹介します。楽譜購入の際の参考にしてください。

第4回は誰もが知っている大作曲家ベートーヴェンを紹介!

※楽譜の画像をクリックすると販売ページに飛べるので価格チェックなどにお使いください。(一部在庫の無い楽譜はリンク無し。)


ヘンレ版

ベートーヴェン

おすすめ度:★★★☆☆

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★★★★★

解説   :★★★☆☆

運指   :★★★☆☆

入手性  :★★★★★


超定番のヘンレ版です。取り合えず全集ならこれを買っとけば問題ないと思います。解説は必要最低限で英、独、仏の三か国語のみです。運指は平均的。ヘンレ版は入手も容易く価格も国内版の原典版楽譜よりちょっと高い程度で収まります。ただし全2巻のソナタは極厚で重く持ち運びには向きません。正直なところ後述のペライア校訂版のヘンレのピース譜をお勧めします。





ヘンレ版(ペライア校訂版)

ベートーヴェン

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★★★☆☆

解説   :★★★☆☆

運指   :★★★★★

入手性  :★★★★☆


世界的ピアニストであるマレイ・ペライアによる校訂監修の楽譜で文句なしのおススメです。運指が超実践的で参考になります。ピース販売なので弾く分だけ欲しい人にはうってつけです。楽譜の中身自体は現行の全集と目立った差はありません。

ただペライア校訂版は出版が現在進行中で現状の網羅性は今一つです。そして小品集や変奏曲集といったその他の作品は今のところ出版される様子はありません。続巻に期待したいところです。



ウィーン原典版

ベートーヴェン

おすすめ度:★★★★☆

価格   :★★★☆☆

網羅性  :★★★★★

解説   :★★★★☆

運指   :研究者により質は様々

入手性  :★★★★★


赤い楽譜こと定番のウィーン原典版。国内のライセンス版があるので解説が日本語で読めます。ただ運指研究者が5人もいるため質は様々だし統一性がありません。楽譜自体は見やすく中身もしっかりしています。ソナタの場合全3巻に分かれておりヘンレ版に比べれば持ち運びでも多少楽です。譜割り等も譜めくりを考慮されており実用性は高いです。

値段もヘンレ版ほど高くはありません。





ペータース版

ベートーヴェン

おすすめ度:★★☆☆☆

価格   :★★★★☆

網羅性  :★★★★☆

解説   :★★☆☆☆

運指   :研究者により質は様々

入手性  :★★★☆☆


こちらも定番出版社ですがあえてベートーヴェンでこの譜面をあえて選ぶ理由はないでしょう。

多少安くはありますが運指はソナタでのアラウによる運指は実用的ではあるがその他の研究者によるものは平均的、解説は他社に比べ少ない。

譜面自体の正確性は悪くないのだが音符の詰め込み具合と印刷のクオリティが他社に比べ悪く見難い。

ソナタ全集は全2巻なのでヘンレ同様持ち運ぶには面倒くさいサイズ。




ベーレンライター版

ベートーヴェン

おすすめ度:★★★★★

価格   :★★★★☆

網羅性  :★★★★☆

解説   :★★★★★

運指   :★★★☆☆

入手性  :★★★★☆


最新の研究に基づいた2020年現在最新のベートーヴェンの全集。

中身はアーティキュレーション関係の記譜が大変素晴らしくベートーヴェンが実際に書いた通りの記譜がなされています。解説も大変充実しており、しかも部数限定ではあるが日本語解説が付いているのも嬉しいです。

またソナタ全集3巻には遺作の初期作品も含まれています。ただし運指に関してはベートーヴェンが記したもの以外は一切ない潔さ。譜読みのベースとしてヘンレ版よりオススメできます。


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